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【釣り糸】ラインの種類や特徴について

投稿日:2021年11月5日 / 更新日:2021年12月9日

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今回は、釣り糸の種類や特徴などのメリット、デメリットなど解説していきたいと思います。また、どれくらいの太さのラインを巻いたら良いのか、巻き替えの頻度などご説明させていただきたいと思います。

目次

ラインの種類は主に3種類

1、フロロライン

フロロカーボンラインとは、素材に「ポリフッ化ビニリデン」というフッ素系樹脂を用いたラインです。

他のラインの中でも、比重が水よりも重く、沈みやすいのが特徴です。元々は、ハリスで多用されていたのですが、バスでメインラインとして使われるようになり拡ったと言われています。

素材としては、耐摩耗性が優れいるため、他のラインに比べて、根ズレなどの外傷に強いとされています。障害物などのストラクチャーを攻める釣りにはもってこいのラインです。

また、伸張性が低いため、感度が良く、アタリも取りやすいです。ボトムを探る釣りでは、ボトムマテリアルの変化なども分かり易く、中層〜底を狙う釣りには重宝します。

そして、光の屈折率がナイロンよりも低く、水中で目立ちにくいため、魚から気づかれにくいのもメリットです。吸水率も低く、紫外線による劣化がしづらいため、強度もあまり落ちません。

しかし、デメリットとしては、素材が他のラインより硬いため、巻きグセや折れ目などが付き易く、ライントラブルが発生することも少なくありません。また、ナイロンに比べて、結束部が弱く、前述した通り、折れ目となる部分になるため、強度が落ちラインブレイクすることもあります。

2、ナイロンライン

ナイロンラインとは、「ポリアミド」ナイロン樹脂を用いたラインです。

最も一般的で、汎用性が高く、しなやかで、柔らかく、伸びやすいのが特徴です。初心者でも扱い易いのがナイロンラインのメリットです。

適度に伸び、張りがあるためライントラブルが少なく、ラインのヨレによる絡まりなどが他のラインと比べて、とても少ないのがポイントです。絡まった場合でも、解きやすいので、ラインのロスが少なく済みます。

また、適度に伸びてくれるため、魚のアタリがあってからのフッキングが違和感なく、決まりやすかったり、ファイト中も衝撃を吸収してくれるため、ラインが上手く粘ってくれるため、ランディングまでスムーズに行えます。

フロロやPEラインと違って、価格もリーズナブルなので、とても親しみやすいラインです。

デメリットとしては、摩擦に弱いという点です。特に、障害物周りを釣りする際には、根ズレには注意が必要です。感度についても、PEラインやフロロに比べると劣ります。また、吸水性があり、紫外線にも弱いため、ラインの劣化も早いので、マメな交換をお勧めします。比較的に、表層〜中層の釣りに向いています。

3、PEライン

PEラインとは、「ポリエチレン」という極細のポリエチレン素材の原系を、複数本で編み込んで一本のラインにして作られる釣り糸です。

他のラインに比べて、比重が水よりも軽いため水面に浮くのが特徴です。近年PEラインは、進化しており、ラインに自重を持たせた、シンキングラインや、4本撚り、8本撚りなど種類は様々です。

主にソルトの世界では、ほとんどPEラインが主流になります。伸張性が低く、ほとんど伸びがなく、そのため高感度であることが特徴です。

ラインの強度が飛び抜けて高いため、他のラインと同じ引っ張り強度でも、ラインを細くすることができるため、飛距離も格段と上がります。

主に、強度と感度が最大のメリットです。

また、デメリットとしては、風に弱いという点です。風による波の影響も受けやすいので、向かい風の時など、キャストが飛ばなかったり、ラインが流されやすかったりします。

さらに、耐摩耗性が低いため、岩場での根ズレなどには要注意です。

特に、注意が必要なのは、結束部になります。結束強度が弱いため、しっかりとしたノットで結ぶ必要があります。PEラインとリーダーを結ぶ際には、FGノットなどでガッチリと結束しましょう。中級者〜上級者向けのラインになります。

どれぐらいの太さのラインを巻いたら良いのか

今回は、バス釣りの岸釣りで、ベイトタックル1本、スピニングタックル1本での釣りを想定して考えていきたいと思います。

まず、最初に、ベイトタックルでは、10〜14lbぐらいがお勧めです。ラインはフロロ、ナイロンでもどちらでも大丈夫です。適度に、ルアーの操作性能を落とさず、マルチに使用したいため、この程度がオススメです。

次に、スピニングでは、4〜6lbぐらいのフロロラインがお勧めです。ベイトもスピニングも、ラインが太くなると、飛距離が落ちることと、操作性能が下がってしまいます。釣りを快適に行えるように、太すぎず、細すぎない程度がベストだと思います。もちろん、狙うシチュエーションや、扱うルアーによって、セッティングは変わってきます。

ライン交換の頻度について

基本的に、使用頻度にもよりますが、週1〜2ぐらいの釣行日数で、

2〜3ヶ月を目安にしてラインを交換します。

ラインを交換する場合は、スプールに巻いているラインの巻きグセの状態をチェックします。ラインが、スプールに巻いた状態で、クセが、つき始めてくると、ライントラブルの元になり易くなります。

ライン交換時などは、ラインの巻きグセもなく、キャスト時のルアーの飛距離も良く飛びますし、快適に釣りが出来て、気持ちが良いですよね。次の一匹の魚との出会いを大切にするためにも少しでも早い、ライン交換がオススメです。

また、カバーなどの障害物周りでの釣りが多い人などは注意が必要です。

釣りをしながら、ラインチェックをして、傷がついているようであれば、次のビッグサイズに備えるためにも、こまめな結び直しがお勧めです。魚を釣り上げた後も、必ず、結び直しを心掛けましょう。

ラインについては、基本的なことばかりですが、確実に、一匹一匹を釣り上げていくためにも、頻繁にチェックすることがお勧めです。

メンテナンスなどの管理法

ラインメンテナンスについては、ラインコーティング材を多用しています。

この製品の良いところは、ラインにフッ素の保護膜を形成することができるところです。摩擦係数が激減して、スムーズなキャスティングで飛距離UPにも繋がります。

ラインの劣化を防いでくれるため、とても気に入って使っている商品です。

釣り終わりや釣り始め前に、ラインスプールに一拭き。ナイロン、フロロラインにも対応しています。ラインが、ツルツルと新品のラインかのように使用感が変わります。

また、リール(ライン)の保管場所についても、日光が当たるような場所では、劣化の原因にもなりますので、日の当たらない暗いところや、リールカバーなどを使用して管理しましょう。

釣りの時に心掛けている注意点

ラインは、ロッドよりも強いので、意外な場合に、ロッドを破損してしまうこともあるため注意しましょう。

ロッドの穂先に、ラインが絡まった状態で釣りをしていると、ロッドが折れたりしますので、気をつけましょう。

特に、根がかりなどの場合には、無理にロッドを曲げて、根がかりを外そうと行うと、ロッドが折れることがありますので、注意が必要です。

ライン強度の限界を知る

実際に、大きな魚を掛けて引っ張り合いをして、「これ以上、無理をするとラインブレイクするなー」というポイントを知ることが重要です。

魚をどんどんと釣り上げて、魚とのやり取りを経験していくしか方法はないかもしれません。ライン強度の限界が、感覚的に解ってくると、ラインブレイクなどされずに、魚とのやり取りがとてもスムーズになります。

実際に、筋トレグッズの鉄アレイなどを利用して、体感するのもありだと思います。ロッドの曲がり方についても知ることができるので良いと思います。

もちろんタックルバランスにもよりますが、魚に主導権を握らせないファイトが理想的です。

ラインは、あくまでも消耗品

基本的なことになりますが、ラインについては消耗品になります。

ライントラブルやラインの劣化により、ラインの巻き替えを行います。

よく言われていることですが、「唯一、魚と人を結ぶ箇所」になりますので、マメにライン交換を行い、次の一匹のために、備えていきましょう。

また、ライントラブルがあった場合のために、新品のラインストックをタックルボックスに忍ばせておくなど、準備していると、予期せぬトラブルの時に非常に助かります。

ルアーノットについて紹介

ルアーノットについては、オーソドックスなユニノットを多用しています。

結束強度は、標準的なのですが、素早く簡単に結ぶことができるのがメリットです。ラインをこまめに結び変える際に、素早く出来るため、いざというタイミングにサっと結び変えて、キャスト出来る手返しの良さが非常に助かります。

また、ルアーノットの種類も沢山あるため、色々と試してみて、自分の釣りやスタイルに合ったノットを見つけていくと良いと思います。

ここで、重要になってくるのは、結び変えの頻度になってきます。このルアーノットは、結束強度も強いため安心だと思っていても、釣りをしていると必ず、劣化してきます。

魚が掛かっても、強度が落ちていると、ラインブレイクに繋がってきます。

なので、どのようなルアーノットを組んでいても、少し面倒にはなりますが、次の一匹に備えるためにも、こまめにラインの結び変えを行いましょう。

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