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ブラックバスって何種類いるの?いつ頃から日本にいるのか?また、生息域などを解説

投稿日:2021年11月5日

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目次

ブラックバスは、何種類ぐらいいるのか?

現在日本国内に生息する、ブラックバスの種類は、三種類となります。

主に、ノーザンラージマウスバス(オオクチバス)、スモールマウスバス(Kコクチバス)、フロリダバスが生息の確認がされています。

他にも、種類は沢山いるのですが、日本国内で正式に確認されているのは、この3種類です。諸説では、琵琶湖の北湖エリアにいる魚は、回遊性の高いスポッテッドバスが生息していると言われてます。

オオクチバスとコクチバスの違い

オオクチバスとコクチバスの違いは、見た目から違ってきます。

コクチバスは、全体的に茶色い模様が、虎柄のように見えるのが特徴的です。コクチ(スモール)と言われる呼名から、オオクチバスに比べると、口が小さいのも特徴です。

オオクチバス(ラージ)は、一番ポピュラーで良く目にする機会があり、口が大きく、体の側面に黒い柄があります。習性や性格なども違っていて、コクチバスの方がとても獰猛で、気性が荒い性格をしています。遊泳スピードもラージより素早く、低水温で流れのあるような場所を好みます。

ラージとスモールは、同じフィールドでも共存していけますが、場所やエリアによって、好むような場所が違い、住み分けをしている様子です。川で例えると、流れが強く、比較的低水温な上流部にはスモールが生息しやすく、流れが比較的緩やかな、中〜下流域にはラージといったイメージです。

もちろん、魚の個体により性格やタイプは違ってきます。

いつ頃から日本にいるのか?

ブラックバスは、北米原産の魚で、日本国内には生息していませんでした。

1925年、赤星鉄馬氏により、食用目的としてブラックバス(ノーザンラージマウスバス)が、神奈川県芦ノ湖に放流されました。関西でのルーツは、1970年代に、兵庫県東条湖でバス釣り場として知られるようになり、それから東藩の溜池群などに拡がり、琵琶湖、七色ダム、池原ダムの釣り場として誕生しました。そして、中国、四国、九州と全国に釣り場が拡がっていきました。

1980年代頃から、アメリカに習いルアーを使った、バスフィッシングブームとなり、賞金を懸けて競うバストーナメント(JBTA運営)が全国で開催されるようになりました。JBTA(ジャパン・バスフィッシング・トーナメント・アソシエーション)はJB(日本バスプロ協会)の前身の団体になります。現在では、在来種の影響も懸念され、特定外来生物に指定されいるため、釣りをする際には、ルールを守って楽しみましょう。

空前のビッグバスブーム!フロリダバスとは?

最も国内で、ポピュラーで良く見かけるバスが、ノーザンラージマウスバス(オオクチバス)になります。

フロリダバスは、アメリカのフロリダ半島原産地の魚となります。

最大サイズが、大きくなるのが特徴で、見た目はノーザンラージマウスバスと大きな違いはありません。

現在では、世界記録級のバスを狙うアングラーから注目され続けています。フロリダバスは、ロクマルや10lbオーバーと言われるビッグバスに成長します。

その国内の歴史は、1988年に、奈良県の池原貯水池に、地元の漁協組合の承認の元で、放流されました。また、2000年代に琵琶湖でもフロリダバスが確認されています。琵琶湖では世界記録の73.5㎝、10.12kg(IGFA認定)のバスが釣られており、まだまだワールドレコードを狙える、世界的にも夢のあるフィールドの一つとなっております。

主に、日本での生息域は、どういったところにいるのか?

基本的にオオクチバスは、全国の都道府県で生息が確認されています。

オオクチバスの漁業権が、認められている、河口湖、山中湖、西湖、芦ノ湖では、放流の許可がされている湖です。いわゆる、養殖されたバスが放流され、レジャーフィッシングが楽しまれています。

長野県野尻湖では、1991年にコクチバスが確認され、観光資源として観光に活かせないかと提案され、1995年にバス釣りが解禁。解禁翌年には遊漁料が200%も向上し、停滞していた観光業の救世主となっているようです。今でも、スモールマウスの聖地といて人気が高いフィールドですね。

また、各都道府県の市町村や、水産庁との兼ね合いから、フィールドによってルールの違いがあったりします。釣りをする際などには、十分注意しましょう。

釣った魚は、リリースOK?

ブラックバスのリリース(再放流)に関しては、各都道府県によってルールの違いがあります。関西圏では、琵琶湖はリリース禁止としても有名です。

基本的に罰則はありませんが、レジャー活動としての釣りの際には、リリースが禁止になっております。あくまでも、バスは、特定外来生物に指定されているため、飼育、運搬、保管などが禁止されていますので、ルールを守って楽しみましょう。

海にもバスっているのか?

ブラックバスは、あくまでも淡水魚なので、河口付近の汽水域までなら生息しています。海にいるのは、シーバス(スズキ)になります。シーバスも、ルアーフィッシングの対象魚として、とても人気のあるターゲットです。バス釣りされる方は、一度は狙ったことがあるのではないでしょうか?釣り方が、比較的バスと習性が似ていることもあり、違和感なくバスタックルのまま狙えます。是非、一度はトライしてみましょう。

ブラックバスの特徴や遊泳力について

日本国内のフィールドで頂点に君臨しているのがブラックバスになります。

生態をピラミッド型で分類すると上位の部類に入ります。やはり、フィッシュイーターとして、遊泳力も高く、獰猛で小型(ワカサギなど)〜中型(フナなど)の魚まで、捕食します。虫やエビ(甲殻類)、ネズミなど、なんでも捕食することでも有名です。また、繁殖力も強く、あらゆるフィールドの環境にも、適応し順応するため、池、川、湖、ダムでも生息しています。そういったことから、日本の在来種を残して行くためにも懸念されております。

近年のブラックバス事情

近年では、私が釣りを始めた幼少期に比べると、やはり特定外来生物として指定されてからは、釣りをする場所も限られてきたのは事実です。

特に、一部の釣り人によるゴミの問題や駐車違反など、近隣の方々のクレームにより、釣り場が減ってきている状況が続いています。

今後は、残された貴重なフィールドを未来へと繋いで行くためにも、釣り人、一人一人がマナーやモラルを向上していき、限られたフィールドにはなりますが、楽しく釣りができる環境を守って行くことが課題なのかなと思います。

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